世界水の日2022:持続可能な水質浄化

生命に欠かすことのできない地下水は、世界の多くの地域において希少な資源となっています。それにもかかわらず、その重要性は、日常生活から流れ出してしまっています。これは一体なぜでしょうか。おそらくは、地下水が地面の奥深く帯水層に隠れているからでしょう。国連の定める「世界水の日」と同じくして、今こそ、この問題を明るみに出すべき時です。環境汚染だけでなく、気候変動も世界の地下水資源の脅威となりつつあるからです。22億人が日常的にきれいな水を使うことができていません。そのため、紫外線のような、化学物質を使わない持続可能な水の浄化方法が必要とされています。これこそ、ヘレウスのグローバルビジネスユニット、ヘレウスノーブルライトとヘレウスコナミックが長年にわたって蓄積してきた経験を活かすことのできる分野です。

水中UVチューブ5本

地下水や表流水から得られる飲料水は、生命に欠かすことができません。しかし、世界の多くの地域では、これは希少な資源となっています。多くの場合、飲料水の処理は塩素などの化学物質を使って行われています。これは効果的な方法ではありますが、環境面では問題となっています。ヘレウスノーブルライトのヤン ウィンダリヒは、「高エネルギーの紫外線による水の処理は、環境にやさしい浄化方法として既に確立されています」と述べています。ヘレウスコナミックの高純度石英ガラス管を用いて特別に開発された紫外線ランプは、紫外線の光によって様々な微生物のDNAにダメージを与えるだけでなく、有害な化学物質を分解することもできます。ちなみに、このような石英ガラスカを用いた紫外線Vランプのアイデアは1904年、当時ヘレウスの開発責任者であったリヒャルド キュッヒ(1860~1915)によって既にその時代から構想が練られていました。今日のハイテクな紫外線ランプは無論、もっと進化しています。波長領域254ナノメートル前後の強力な光(UV-C)の照射による飲料水は、化学物質が残留せず、味やにおいなど、水質への影響もありません。

UVランプは、地下水処理にも表流水処理にも使用できます。例えば米国では、ドイツとは異なり、飲料水には主に河川や貯水池の表流水を使用しています。そのため、必要に応じて、減少する地下水を守るためにも、紫外線の光が利用されています。

環境汚染対策としての高出力ランプ

水処理を問題なく行うためには、紫外線(UV)ランプの効率と寿命が重要です。そこで、私たちの事業間をまたいだコラボレーションにより、革新的な高性能アマルガムランプが開発されました。「このランプは、高レベルのUV出力を16,000時間以上維持し、従来の標準的な低圧ランプの2倍の寿命を実現しています」と語るヴィンダーリヒ。また、ヘレウスコナミックによる、ランプやチューブに使用する石英ガラスのさらなる開発により、照度低下が大幅に減少し、製品寿命まで安定して使うことができます。

医薬品、ホルモン剤、農薬などによる環境汚染が進んでいることからも、新しい水処理の必要性が高まっています。例えば、下水処理場での水処理。「複雑な分子を無害化するためには、紫外線とオゾンや過酸化水素などの酸化剤を組み合わせることが必要です。ヘレウスは既に、この目的に適したランプも開発しています」とヴィンダーリヒは説明しています。これは「促進酸化法」と呼ばれ、従来の殺菌とは異なり、200ナノメートル未満の領域の紫外線が追加で使用されます。この波長領域は、医薬品など、生分解が困難な物質を無害化するのにも利用できます。世界水の日2022の精神に則り、有用な地下水を次世代につなぐ機会ともなりえます。

UV殺菌ランプ3本